***** 今回のお話 *****

- 長谷村のキツネ -..2000.4.12

そう言えば面白い話がありました。
あれは・・僕が長谷村でコンサートやった時かな。
冷泉さんという文学座の俳優さんで、水戸黄門なんかでは
例えば二番目に悪い番頭とか、ま〜しょっちゅうTVに出てる役者だから
みんな顔を見れば知っていると思いますが
彼のバックでギターを弾いたコンサートの時の話なんだけど
村役場の中村君という僕の友達がいて、
彼の話してくれたキツネの話です。

長谷村ではウサギの大量発生で手を焼いており
村人がみんなで会合を開き、なんとかしようと話し合いました。
結果、ウサギにはやっぱりキツネだろうって話になった訳です。
さっそく彼らは東北の方のキツネを育てている所へ打診して
何匹かのキツネを村へと連れてきました。
ウサギはとても増える動物・・。
も〜村の作物は瀕死の状態だったですからね。
みんなの期待を集め、キツネはトラックにて長旅をやってきた訳です。
村の大勢の人が集まり、キツネを放す大イベントが行われました。
さて・・キツネは一匹づつ籠に入れられ
一人が一つその箱のふたを担当して一斉に放そうっていう事になりました。
「さ〜これでウサギども!覚悟しろ!」ってな訳です。
長年続いた村人の悩みもこれで解決するんです。
ファンファーレが鳴り、スタートのかけ声と共に
キツネは一斉に野に放たれました。
「さ〜行け!ウサギどもをやっつけろ!」
も〜村人の喜びは最高潮です。
・・・・しかし、キツネはいっこうに籠から出てきません。
「さ〜行け!」の声が大空に響くのに・・・。
声は空しく大空にこだましてます。
仕方ないないから無理矢理籠からキツネを出すと・・・。
フラフラ出てきて・・・。
キツネはゲロを吐いて倒れてしまいました。
なんと、長い旅のおかげでみんな車酔いをしてしまったのです。
いや〜キツネも人間と同じですな。
みんながキツネを必死に看病したのは言うまでもありません。
ジャンジャンッ!
今回のお話はここまで!(^0^)

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