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**白鳥さんの自然お話ボックス 1 **
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双頭のまつたけ! 

横に置いてある銘酒「八海山」も魅力ですが、どうです?
巨大な双頭松茸の見事さは!
実は友達と同時に見つけてしまい、
掘っていったら根本が一緒で、
思案の末にそのまま焼いて食べました。
この年は本当に松茸がよくとれました。
マツタケを二本拾ったのもこの年です。

コケモモ!

熟したコケモモの甘酸っぱい味を知っていますか?
11月のこの時期は、冬合宿などの偵察と荷揚げ(デポといいます)で山へ登ると、凍ったコケモモの実を容易に探すことができます。
小さい実は何回口に運んでもはかがいきませんが、乾いた口のなかをコケモモたちが転がって遊びます。
でも空き缶に生えて実をつけたコケモモのこの写真はちょっとアイロニカルですね。

秋の三峰川! 

大好きな三峰川の上流域に行って来ました。
今年は暖かかった(昨年秋)せいか、
もうすぐ11月というのに紅葉のまっさかり。
ヤマブドウの棚を引きずり卸して
甘酢っぱいブドウを食べたり、
サルナシ(コッカ)というキウイフルーツと
まったく同じ味の実に感動したりと幸せな一日でした。
そして何より初めて母を三峰川上流に
連れて行けたのが嬉しかったことです。

一匹のイモリ

北アルプスの神岡新道は、気持ちの良い尾根筋の登山道です。訪れる人も少なく、高層湿原の趣を充分堪能出来るおすすめの道ですが、なぜかイモリが一匹だけ棲む池塘(小さな池)があります。
池塘はは直径2mほどの円形で、登山道から少しだけそれていますが、行けば必ず一匹だけ姿を見せてくれます。イモリの池は、冬は数十メートルの雪の中です。さぞ寒かろうと思うのですが、どこからやって来たのか
興味津々のイモリです。

みんな友達!

雪に残った一番がさつな足跡は輪かんをつけた私のものです。次に大きなものが、山スキーをつけた仲間のもの。左から右上に走る足跡は、カモシカです。他にもキツネ・タヌキ・ノウサギ・イタチ・ヒメネズミなどの足跡が雪に残ります。冬の森はみんなが時間をずらしてすれ違う広場です。

いくらなんでも!

 木曽駒ヶ岳は、中央アルプスロープウエイを利用すると真冬でも3000m 近い高山を楽しめます。それだけに技術に不安のある素人でも、雪山にお気軽に登ってくるのが実状です。写真は冬の宝剣岳です。ちょうど冬合宿を前に、この山域で訓練をしていると、冬山一年生と言った中年のおばさんが、「すみません。私この山に登りたいのですが、登れるでしょうか?ダメなら連れていって下さい。」と聞くんです。会ったこともない、まったくの赤の他人の私にですよ。「おばさん、死ぬぜ!」の一言で帰っていきました。

樹の不思議 (写真ないけど想像力でね)

 右の樹はケヤキで、左の白い花のついた樹はコブシです。同じ頃に芽を出して何10年も一緒に育ってきたのでしょうか。花の季節には樹種が違うと言うことは容易にわかりますが、葉の生い茂った時期や葉の落ちた冬にはそれとわかりません。遠くから見ると樹形は一本の樹のようで、違うもの同志が支え合って生きているとは見えません。樹には「俺が俺が」がありそうでないのが不思議です。

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